外壁塗装はいつ頃やるべき?

Q.10年に1度と聞くが結局いつやればいいのか

一軒家に住んでいるのですが、外壁塗装をいつ頃やったらいいのかわからなくて悩んでいます。
「10年に一度」が目安とは聞くのですが、結局いつやればいいのかわかりません。

今の家は9年前に建てた注文住宅で、外壁に特に目立った劣化などはないように見えます。
外壁塗装をやらなければならない目安を教えてください。

A.10年が基準

一軒家というのは、24時間365日雨風や日光にさらされているわけですから、外壁は年月と共に劣化していくのが普通です。
定期的に外壁塗装を塗り替えることによって、家の外観を美しく保つだけではなく、内部に湿気などが入らないように家を維持することができます。
外壁塗装の目安は、基本的に家を建ててから、あるいは前回塗装をしてから10年後です。
もちろん、家の立地などによっても塗り替え時期は違ってきますが、10年できっちり塗り替えなくても、12年、長くて15年は塗装が保つのが普通です。

外壁塗装を業者に依頼する際には、春または秋がベストシーズンです。
夏場は雨が降ることが多く、工期が延ばしのばしになる可能性がありますし、冬は日照時間が短いため1日の作業時間が限られてしまうだけではなく、雪などが降ると作業を延期しなければなりません。

春と秋は繁忙期に当たるため、料金が割高になる業者も少なくありません。
とはいえ、家を長持ちさせたいのであれば、この季節の外壁塗り替えがおすすめです。
外壁塗装にかかる費用は家の大きさや塗料の種類によってまちまちですが、延床面積30〜40坪前後の住宅の場合、60〜100万円が相場と見ておけばいいでしょう。

A.家の劣化状況を知っておくことが大事

外壁の塗装時期を判断するためには、塗装業者に連絡して状況を診断してもらいましょう。
ほとんどの業者は無料で見積もりをしてくれます。

家の劣化状況は、ある程度なら自分でも判断できます。
例えば、外壁をなでてみて塗装が手に付いてくるような場合、これは「チョーキング現象」といって、そろそろ塗り替え時期です。
この他にも、外壁にひび割れができていたり、塗膜が膨れているような状態、あるいは塗膜がはがれていたりする場合には外壁塗装が劣化しているので、業者に診断を依頼しなければなりません。
屋根の劣化状況などは素人では確認しにくいので、やはりプロに診てもらうしかありません。

塗料というのは、素材によって耐久性にかなりの差があります。
一番安いアクリル系塗料は1,500円/平方メートル、最も値段の高いフッ素系塗料となると4,500円/平方メートル前後と費用も3倍です。
予算に合わせて、効率のいい外壁塗装を依頼することが大切ですね。
10年に一度程度の作業なので、日ごろから貯金をしておくのもおすすめです。